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webサイトを使ったエクストラネットの構築事例

エクストラネットとはWebなどのインターネット技術を使って構築した企業間情報システムの事です。「外部」を意味するエクストラとネットワークの複合語となります。要はホームページを使って、特定の企業同士で閲覧できる情報を共有しようとる仕組みの事です。イントラネットが企業内ネットワークである事に対し、エクストラネット複数の企業間のイントラネットを接続したものと理解すればシンプルです。

企業間ネットワークと言えば、通信事業者の公衆回線を経由して構築された、仮想的な組織内ネットワークのVPNを利用するのが常でしたが何しろコストが高いです。一方エクストラネットはインターネットを利用するのでコストが安くつくのです。

【企業⇔大口顧客の事例】
継続的に取引のあるお得意様との関係を強化し、囲い込みを行うことを目的として構築します。いわば「インターネット御用聞き」。お得意様に対してエクストラネットを通じて、24時間受付可能なオーダー機能(お客様を限定したネットショップ)や問合せ機能の他、付加価値サービスを提供したりします。またプッシュ技術を利用して新製品を知らせるなど、プロモーション・チャネルとして活用している例もあります。さらに社内教育やシステムサポート、会計など社内業務の一部を、エクストラネットを通じて、専門業者がアウトソーシングとして引き受けるケースも登場しているようです。

【流通業界の事例】
流通業界のエクストラネットは、サプライ・チェーン・マネジメントやQR(クイック・レスポンス)、ECR(エフィセント・コンシューマ・レスポンス)といった流通革命の概念を取り入れたサプライ・チェーン・マネジメント(SCM)型エクストラネットが主流となると考えられます。

【製造業特有のエクストラネット】
CAD・CAMの設計データや仕様書、マニュアル等の共有にはじまり、資材や部品の調達、受発注、プロジェクト管理や共同開発などを行います。大きな目的は、製品のライフサイクルコストの削減やリードタイムを短縮することです。既に自動車メーカーや一部の製造業では、業界をあげて共通のエクストラネット構築を進めています。

低コストで柔軟なアイデアですが、これを実現するためにはプライベートな情報を保有するLANを、何でもありのインターネットにつなぐ場合の注意点をきちんと理解しておく必要があります。クラウドサービスの適切な選択が大切です。

また具体的な汎用パッケージとして、コミュニケーションとコラボレーションの機能を備えた、クラウド型のデスクトップスイートoffice365があります。このソフトを導入すれば、Webブラウザがあれば、オンライン会議、情報を共有するためのエクストラネットサイトが簡単に実現できます。

中小企業の場合でもこのようなリクエストは多いです。「不動産屋さんが特定の関係会社にだけ物件情報を見せたい」「卸価格表を一元管理で更新すれば、好きな時に見てもらえるものが用意できないか?」「部品加工会社様が複数事業所での図面管理を実施」などなど。このようなご依頼に対して、高価な汎用パッケージやインフラの提案でなはく、いかにコストをかけず、実情に応じたものをご提供できるのかがプロのお仕事。日々勉強しております!

 
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