iku: 2008年2月アーカイブ

 
40年間いろんなモノを怖がって生きてきた私。
しかし40歳を境に自分の人生が折り返したことを悟りました。

それまでは、


  今ガマンすれば...


  今努力すれば...


きっと幸せになれるなんて考えて、
ただ、がむしゃらに日々を生きて来たんですが。

ある時はじけちゃって...


  話がそれます。


  「サーカスの象の話」

  サーカスの象は小さいときから鎖につながれて生きています。
  その鎖は地中深く打ち込んだ杭につながっているんです。

  子象は自由を得るために、がんばって杭を抜こうとする。
  鎖を全力で断ち切ろうと努力する。
 

  しかし小さな象の力では無理なんです。


  で、ある日あきらめてしまう。 

  その後、象が大人になり、もうその杭を充分に引き抜く力を持っていても...
  いったんあきらめた象は依然として鎖につながれて生きていくのです。
  

そう!

私はその杭を引っこ抜いたんです。


しょうもないビジネスの勧誘や
案内ではありませんからもう少しおつきあいを...


このたとえ話が正しいかどうか。そして私に充分な力があるかどうか...
そんな事はこの典型的なB型は考えもしません。
  

  「もうガマンはええか。 やりたい事やらしてもらおか」


なんて考えてしまってからが大変です。


まずはその先駆けにインドで放浪、
自身の半生を全てガンジスに流して帰国。
 
 
 
  インドで人生観がひっくり返った事は確かです。
 
 
 
そのあたりのことをこの思い出日記に書いていますので、
もしお時間がありましたら少しおつきあい下さい。

私という人間がお分かりいただけるかも知れません。


インドから帰ってきて会社を興しました。
正確には興させていただきました。

今まで自分の人生は自分で切り開くんだって気張っていた私が、
インドで少しさばけたのか、
ヒトのアドバイスに人生を預けてみたんです。


 親切がウリのホームページ制作会社。


周りの方々に助けられ見守られてここまでがんばってきました。


 お客様あってのトータルネットジャパン。


介護資格取得を目指す方のお役に立ちたいと考えて、
学習サイトも立ち上げました。


設立4年目の今、ブログを書いてみようと思います。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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バクシーシ。

インドに行けば一日にこの言葉を何度かけられることか...

日本語に訳せば
 
 
 「お恵みを」
 
 
となるのでしょうが、少しニュアンスが違います。

"バクシーシ"とは施す側が施すことによって得をつめるとされているので、
もらう側はお礼なんて言いません。

こちらがお恵みをさせていただくのです。

  ・
  ・
  ・

日本でこのことは調べてありました。
 
 
そしてインドに着いたら、
 
 
 必ずNOでかわすんだ!
 
 
という決心もしていました。

  ・
  ・  
  ・

さて、インド初日目のお話です。

カルカッタ空港に着いてタクシーに向かって歩いていたら、
3歳くらいの少女が寄ってきていきなり私の足にキス。
 
 
  「バクシーシ」
 
 
本当にいきなりでした。

一瞬で日本での決意なんてどこかへ飛んでいったのです。
インドに着いたばかりなので小銭なんて持ってなかった。
 
 
 「お札でいいかな?」
 
 
なんて財布をポケットから出したら、
知らぬ間に数十人の子供たちに取り囲まれていました。
 
 
 上着をひったくろうとする子供。
 
 
 ポケットに手を入れてくる子供。
 
 
怖かったです。

現地のタクシーの運転手が追っ払ってくれなかったら、
一体どうなっていたか...

   ・
   ・
   ・

私はインドのカ-スト制度についてあまり詳しく知りません。
しかし彼らは一生
 
 
 「バクシーシ」
 
 
でしか生活できない身分なのだそうです。
彼らに職業選択の自由などないのだそうです。

インドに着いて、たった10分で
いろんな事を考えさせられた一件でした。

   ・
   ・
   ・

そして10分後には
そのタクシーの運転手と喧嘩をせねばならない
羽目になるのですが...
 
 
インドでは日本人が町を一人でゆっくり歩く事は非常に困難です。

日本人は
 
 
 世界一優しくて、
 
 
 そして裕福で、
 
 
 何よりも NOと言えない民族
 
 
だと言うことが世界中で知られているのですから、
彼らはドンドン話しかけてきます。

 
 「ハロー!フレンド!」
 

五分も話せば、ガイド料をよこせと言ってくる。
最初は頭に来ましたが、彼らは本気でビジネスをしているのです。
 
 
そしてNOと言えない日本人はお金を払う。
 
 
インドが生理的に嫌いなヒトは、
こういうシーンで嫌いになってしまうのでしょう。
 
 
海外で何かを断るコツを少しご披露します。
それは、英語で話さず日本語で断ること。
 
 
   「いらない!」
 
 
コミュニケーションは言葉ではないんでしょうね、
こちらの感情は口調や表情で十分相手に伝わります。

私はインドに慣れてきた時期に、
 
 
  「お前ら、たいがいにせえよ!」
 
 
って、集まってきた人力車の車夫を
日本語で一喝した事があります。

そしてその後、
 
 
  「誰が一番安いねん!」
 
 
って言ってから日本語で笑ったら、奴らもつられて大笑い。
意味も分からんくせに笑いよったんです。

その頃からインドが大好きになっていました。
 
 
というか、
  
  
  人間が大好きになっていたんです。
 
 
----------------------------------------

日本人があいまいな笑いを浮かべて
 
 
  ノーサンキュ~
 
 
相手に自分の感情は絶対に伝わりません。
また、無理して怒る必要もありません。
 
ただ自分の国の言葉で
 
 
  「いらんよ!」
 
 
って言えば済むのです。
 
 
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カルカッタには 「マザーテレサの家」 と呼ばれる教会があります。
そこに全世界からボランティアをするためにヒトが集まってくるんです。

100人くらいが常時働いているのですが少し紹介すると、
 
 
 人形のように美しかったオランダ人の女の子。
 
 
 お金持ちが鼻についた韓国の男の子や女の子たち。
 
 
 タイからやってきた目のくりくりした少女。
 
 
 アメリカからやってきた陽気なヤンキー少年。
 
 
そしてわが日本からは毎年定期的にやってくるという30才の農家の男性。
そしてその男性に恋してる日本の女性。
 
 
  「おいおい!無駄話せんと仕事せんかい!」
 
 
って何度心の中で想ったか(笑)

  ・
  ・
  ・

なんだか人種ごちゃまぜのドラマでした。
また、みんなが聖人だと言うわけでもなく喧嘩やトラブルも結構あったんです。
 
 
ボランティアの仕事は大きく3つ。
  
 
 ・死を迎える方の最期のケア
 
 
 ・両親のいない子供たちと一緒に遊んだり勉強を教えたりする仕事
 
 
 ・病人たちの衣服を地下で洗濯する仕事
 
 
ボランティアを仕切っていたのは白人でした。
悲しい事に彼らにとって黄色人種は、
 
 
 「英語の話せない使えない奴」
 
 
なんです。

黄色人種は全員ボランティア先の希望を聞いてもらえず地下の洗濯場へ。
 
 
 仕事に貴賎があるとは思いません。
  
 
 ボランティアが仕事を選べるとも思いません。
 
 
ただ、

黄色人種というだけで、
白人がある区別をしている事が切なかったです。

でも洗濯物を教会の屋根に登って干している時、
先に紹介したオランダ人の女の子と友達になれたので
少し嬉しかったりします。(笑)


人間の心は複雑です。

一瞬一瞬で悲しかったり、喜んだり。
だから人生面白いのかな。


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「いいかジャパニ。 インドでは誰も信じるな、俺だけを信じろ!」
 
 
日本語を話せるインド人は出会って数分で、
決まってこの言葉を口にします。
 
心の中で私は毎回思っていました。
 
 
 「お前が一番胡散臭いんじゃー!」
 
  ・
  ・
  ・

日本人は本当によいカモなんです。

インドと日本の物価は大雑把に言って
約10倍の開きがあります。

しかしインドは貧富の差がものすごく激しいから、
どの層にあてはめるのかで難しいですが...


例えば前回書いた "バクシーシ" で一回に渡すお金は10ルピー程度。
ちなみに1ルピーは約3円です。
 
 
   まぁ交換レートなんてあってなきものでしたが、
   この話は次に書きます。

   しかもインドで紙幣は使えません
 
 
つまり日本人にとって30円なのです。


そして,町で近寄ってくるガイドまがいの連中が要求する金額は、
せいぜい100ルピー程度。
 
  
 100ルピーは300円。
 
 
ほとんどの日本人は数百円で無用なトラブルを回避できるならと、
簡単に手渡してしまうのです。
  
  
ブッダガヤ(お釈迦様の生まれたところ)という町で
すごいインド人に会いました。

ヤツの名は DEEP 。
彼は私に日本でレストランを開きたいというんです。
 
 
  「DEEP 日本ではものすごく金がかかるよ!」
  
  
と言えば、DEEPが
 
 
  「お金ならいくらでもあるよ」
 
 
って、私に1万円札の束を見せたんです。
ざっと軽く見て100万円ほど。

そして、
 
 
  「金ならいくらでも必要なだけやるよ! ブラザー!」
 
  
だって。

  ・
  ・
  ・

日本語の話せるインド人は私のような日本人がインド人と仲良くなって、
日本語を教えることを極端に嫌います。

だから、
 
 
  「俺だけを信じろ!」
 
 
なのです。
そのときに悟りました。


インドで日本語が話せたら、
たった5分で30万円くらいのお金は稼いでしまいます。

DEEPは私とビジネスで組みたかったみたいです。
それは決して違法なビジネスではありません。
 
 
 ・女性を紹介するわけでも、
 
 
 ・詐欺でお金を奪うわけでもない。
 
 
 ・あやしいクスリを売るわけでもありません
 
 
 ・インド通と自称する日本人がよく引っかかる保険金詐欺でもありません
 
 
 ・ブラックマーケットでもありません。
 
 
さて、彼は何をして短時間で大金を稼いだのか。
ヤツのビジネスを守るためにこれは書かずにおきます。
 
 
 たった一つのヒントは"ブッダガヤ"。
 
 
期待してここまで読んだ方には本当にすみません。

  ・
  ・
  ・

ただ、お金というものは、
働いていただくモノだと考えていた私には晴天の霹靂でした。
 
 
  お金はある種のヒト達にとっては儲けるものなんですね。
 
 
インドで、ケチな詐欺師には毎日会いましたが、
DEEPは正真正銘のビジネスマンでした。
 
 
  東インド会社万歳!

 
やっぱりインド人は世界一の商売人なんですね。
 
 
その夜ブッダガヤで、
ブッダが生まれたとされる土地で奴らと酒を飲んで歌いました。
 
 
 「たいていの日本人は少し仲良くなっても
  夜に酒を飲もうって誘ったら怖がってこないよ!」


というDEEP。
 
 
   「何いうてんねん。 」

   「ミナミ(←大阪の町です)の夜が
    どれだけ危ないか知ってんのか!」
 
 
という私(笑)

   ・
   ・
   ・

彼は次の日、私営の学校に連れていってくれました。
そこではシスターが親のない子供に勉強を教えていたんです。
 
 
  「ブラザー!」

  「もし良かったらお前もお金を出してくれないか!」
 
 
その瞬間まで、

日本人の私はインドを経済的に見下していました。
 
 
  たった 1ルピーくらい、
 
 
  たった 100ルピーくらい。
 
 
自分の信じていた価値観が音を立てて崩れた時でした。

 
  「俺は何にすがって生きてきたんやろ」

 
そしてもし生きて日本に帰れたら、
必ず次はお金を持ってその学校に行くぞ!って心に誓ったんです。
 
 
その想いは今でも変わっていません。


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インドではお金に苦労しました!
 
インドでは銀行に行っても円をルピーに両替してくれないんです。
銀行で言われたのが、
 
 
  「通りに立っている両替商に頼め!」
 
 
さてさて、ここからが大仕事の始まり。

  ・
  ・
  ・

インドでは小銭が必要なので、なるべく小さなお金が欲しいんです。
500ルピー紙幣(約1500円)なんてどこへ行って使えないんです。
 
 
  まともな旅行者が行くところなら、
  それなりの物価なので多分お釣りをくれるのでしょうが、
 
  あくまでも私の行った、そして私の見たインドのお話です。
 
 
一度タバコを買うのに500ルピー紙幣を出したら、
 
 
  ちなみにタバコは箱で買いません
  一本づつ買うのです。
 
 
店のオヤジが
 
 
  「ジャパニ ちょっと待ってろ!」
 
 
って言い捨てて走ってどこかへ行ってしまったんです。

 
  500ルピー = 1500円
 
 
待つことしばし10分。
 
 
  「さては逃げたな!」
 
 
って、あきらめかけた頃。
 
 
そのオヤジはお釣りのお金を握り締めて走ってもどってきました。
周りの店からお金を集めて回っていたのです。

本当に悪いことをしました。
 
 
 Thank You!
 
 
って言ったら...


  ちなみにインド人のYESは首を横に振ります。  
 
  女の子が可愛らしく首をかしげている様子を
  想像してくだされば、それがインド人のYES。
 
 
オヤジがニコリともせず、
小首をかしげたんです。

それが、
私が最初に出会ったインド人のYES。
  
 
  正直。
  リアクションに困ってしまいました(笑)
 
 
  ・
  ・
  ・

またある時カルカッタの地下鉄に乗ろうとして、
100ルピーを出したら、

窓口のオヤジが、
 
 
  「オツリがない!」
 
 
とくる。

本当に驚きます。
駅の窓口で100ルピー紙幣(¥300)が使えないんです。
しかも本当はお釣りを持っているのです。

理由は分かりませんがお釣りを断られます。

  ・
  ・ 
  ・ 

そしてもうひとつ。

インドでは破れた紙幣は絶対に使えません
誰も受け取ってくれないんです。

しかし、

けっこうしっかりしているホテルでも両替を頼んだら、
破れた紙幣を平気で出してくるんです。

  ・
  ・
  ・

さて、もうおわかりですね。

カルカッタの雑踏の中、1万円札をルピーに交換してもらう私の苦労。
どうしても小さな紙幣が欲しい。
 
 
  Do you have small bill?
 
 
って言えば交換レートが高くなるんです。
 
 
  「ちっ!足元見やがってこのターバン野郎!」
 
 
そして少しでも気を抜くと破れた紙幣を混ぜてよこすんです。

ですから、

私は一万円札を握り締めたまま、
そのターバン野郎(しっけい!両替商です)が
ルピー紙幣を数える手元をにらみ続け、
 
 
  これがまた腹の立つほど遅い!
 
 
そしてルピー紙幣を受け取ったらまた一から自分で数えるんです。

ほぼ毎回、交換レートより紙幣が少ないです。
本当に笑ってしまいます。
 
 
  インドが生理的に嫌いなヒトは
  このいい加減さが許せないんだと思います。
 
 
とにかく事がまともに進みません。
 
 
でもね、

多分きちんと数えない方が悪いんです。
そして、あせる方が悪いんです。
 
 
私はそんなインドが大好きです。
 
 
  ダマサレルホウガワルインデスヨ!
 
 
って平和ボケした日本人を
正してくれているような気がしますから。


そうこうしている間に、
周りには珍しそうにインド人が集まってきます。

彼らのほとんどは日本語が話せません、
そしてカルカッタではベンガリー語が通用語ですから英語も話せない。

しかしその中に日本語の話せるインド人がいる、
ヤツラは必ず私に話しかけてくるんです。
 
 
  「ミスターどこへ行くんだ?」
 
 
  「ミスター今日はどこへ泊まる?」
 
  
  「ミスタークスリあるよ」
 
 

そしてまた、
彼らとの小さな戦いが始まるのです(笑)

これが楽しめなけりゃインドへは行けません。
 
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カルカッタ発の長距離電車に乗りました。
 
 
駅はとても立派で阪急梅田駅みたいに、
ホームが20本くらい並んでいるのです。
 
 
まずは切符を買うところから...
 
 
  席には等級がたくさんあって分からないんです。
 
 
  外国人用窓口で切符を購入するのですが、
  英語が少しなまってる...
 
 
とりあえず指定席を購入し、
出発の時刻を確認してからホームに出ると...
 
 
  駅のホームですよ!
 
 
  ヒトがあふれているんですよ!
  
 
例えるならば宝塚行きのホームで...
 
 
  そこで5人家族が焚き火をしているんです。
  

  そして鍋を火にかけて夕食を食べている。
 
 
焚き火をした方なら分かるかと思いますが、煙が大変なんです。
燃えてる枝がパチパチと音を立ててる。
 
 
  さすがインド!
 
 
話が少しそれますが...
カルカッタでは自動車がものすごく多いです。

ほとんどはインドの国産車 アンバサダー 。
彼らはとにかく クラクション を鳴らすんです。

初めてカルカッタを訪問した方はこの喧騒に驚きます。
 
 
ここまではインドのガイドブックには必ず書いています。


しかし私がもっと驚いたのは、
 
 
  道路の中央分離帯で生活している老婆を見た時でした。
 
 
この光景多分うまく伝わらないでしょう。
 
 
  幅80cmくらいの中央分離帯で老婆が生活してるんです。

 
さすがにここまではガイドブックに書いていません。
 
 
話がそれたついでにもうひとつ。
インドには公衆トイレがほとんどありません。
 
 
女性はできるかぎりガマンします。
外出するときに水はなるべく飲まないそうです。
 
 
男はあちこちで失礼します。
 

私も最初は抵抗がありましたが旅の最後になると、
ヒトがたくさん歩いている道でウンコしてました(笑)
  
 
いつだったか、どこの町か忘れましたが、
公衆トイレを奇跡的に見つけたんです。

確かインドの観光地でした。
 
 
  しかもFREEって書いてある!


そしてそこに飛び込んだら、案の定、胡散臭いオヤジがいて
  

   「100ルピーよこせブラザー」
 
 
とくる。
 
 
  「無料だろ!」
 
 
ってはき捨てて強引にトイレに駆け込むと、
なんと!そこでヒトが生活している。

10人くらいのヒトがそこでもくもくと生活をしている。
 
 
  公衆トイレで生活している。
 
 
インドは貧富の差がとても激しい国です。
 
  
インドでスターバックスのコーヒーが1杯日本円で400円くらい。
インドの肉体労働者の日当の約2倍にあたります。


それを買って飲んでいるサリーで着飾った若い女性たち。
 
しかし、
 
その店の外で、死にかけた老人が横たわってる。

 
インドはそんな国です。
 
 
ですから、ホームで焚き火をしている家族を見ても、
そんなに驚かなかったんです。
 
 
しかし次の瞬間、私はポリスに銃を突きつけられていました。
 
 
  「インドでは駅のホームでタバコを吸えば罰金」
 
 
当時の私はタバコを吸っていたので、
タバコを吸ってホームに立っていたんです。
 
 
  銃をつきつけられてる...
 
 
状況は大変深刻なんです。
 
 
  でも私は笑ってしまいました。
 
 
だって、


  「焚き火がOKでタバコがダメ?」
 
 
  「そりゃないよ!」


という感じです。


余談ですがこういうピンチを切り抜けるコツを一つ。

こんな状況に出くわしたら最後まで相手の言ってる言葉が
分からないフリを続けます。

または日本語ででたらめを言い続ける。
そうすれば、相手はあきらめて離れていきます。
  
 
  もしポリスボックスに連れて行かれたら?
 
 
  もしポリスが怒り出したら?
 
 
それは応用問題。

私のような旅はピンチの連続です。
自分の知恵と勇気でその瞬間を切り抜けるしかないんです。
 
 
  インディジョーンズみたいでしょ(笑)
 
 
私はインドで精神的に強くなったと思います。

怖いものは怖いし、力もありませんが、
トラブルにはかなり強くなりました。

   ・
   ・
   ・

さて、駅のホームで待つこと30分。
時間通りに電車は来ません。

日本の電車が世界一正確なダイヤで運行している
事は知っていましたからそんな事で動じる私ではありません。

ここはインド。

しかし、

3時間待っても電車が来ない。
  
 
そしてその間、ずっと 
 
 
 「バクシーシ」
 
 
 「ブラザーどこへ行く?」
 
 
 「ブラザータバコをくれ!」
 
 
何人声をかけられた事か。

たまらず駅長室にかけこみ、チケットを見せると、
 
 
  「いつ電車が来るかなんて俺も知らん!」
 
  
インドでは事が思うように進みません。
しかし、こいつは正直驚いた。


そして結局4時間後に電車が到着。
 
 
まだまだトラブルは続きます。

自分の乗り込む車両が分からないんです。
切符に書いてあるアルファベットの車両がない!

必死に探していると、

駅員が何やらコンピュータで印字した
A2サイズくらいの紙を各車両にセロテープでとめている。

なんと、そこに各座席が印字されているんです。
 
 
  そこはシステム化する方向が間違ってるぞ!
 
 
なんて軽くつっこみをいれ、
ようやく私の指定席を見つけて座ろうとすると...
 
 
ここまで私の日記にお付き合いしていただいたみなさんは、
もうお分かりですね。
 
 
やっぱり、
 
見知らぬ男が私の指定席に座っていたんです。
そこからまた私の小さな戦いが始まります...
 
 
余談ですが、
私は車内で寝ている間にクツを盗まれました。

目的地に到着した時の私はハダシだったんです(笑)

まだまだ旅は続いていました。

 
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インドの交通手段の一つとしてリキシャがあります。

そう!
言葉の響きで想像できるでしょ。
 
 
  人力車。
 
 
語源は日本語なんです。

インド政府の政策で、リキシャの仕事ができるのは高齢者の方のみ。
つまりインドにはおじいちゃんの人力車しかいません。

  ・
  ・
  ・

はじめてリキシャに出くわした時は怖かったです。
駅について改札を出るでしょ。

私のような日本人を見つけたら、
その駅にいるリキシャのじっさま達がほぼ全員走って集まってきます。

その数、ざっと数十人。

芸能人や有名人でない私は、
今までそんな大歓迎を受けた事がないので本当にビビリます。

しかも真っ黒な顔をしたおじいちゃん達の
目が血走ってるし服はボロボロやし動きが少し遅いし、
 
 
  なんかゾンビみたいやねん...
 
 
失礼!本音がこぼれました(笑)
 
 

最初のうちは顔で選んでいました。
とにかく優しそうな顔を探す。
 
 
  「よし!このじっさまなら大丈夫」
 
 
そして行きたい場所を告げる。
 
 
  「OK知ってるよ!」
 
 
次に値段交渉。
  
 
  「いくら?」

  
  「あそこなら50ルピー(150円)」
 
 
  「30ルピー(90円)でどう?」と私。
 
 
  「わかった40ルピー(120円)で行くよ」
 
 
話がそれますね。
インドで定価のない買い物をするなら必ず値段交渉をしてください。
  
日本人だとほぼ相場の10倍の値段からスタートされます。

交渉の下手な私はモノの価値が分からぬものだから、
スタートの価格ですでに負けてるんです。
 
 
最初の価格の10%OFFくらいで
上手な買い物をした気分になっていましたから、
     
 
   さすが商売上手のインド人!
 
 
あともう一つ。
10ルピーは30円。
 

確かに日常の私達にとって、
そんなに大きな金額ではありません。
 
だから、つい交渉がおろそかになる。
しかしこんな感覚は日本人だけなのでしょう。
 
 
イギリスやフランスの金持ちがリキシャで交渉してる姿を何度見たか。
 
 
だからリキシャのじっさま達は世界一甘くて、
とても優しい日本人めがけて突進してくるのです。
  
  
ちなみに世界で一番しっかりしているのは韓国人。
 
 
さすがのインド人も相手が韓国人だと本気で交渉にあたります。
あんまり悔しいから、
 
 
   「お前はどこから来た?」
 
 
って聞かれて
 
 
    「俺は韓国人だ!」
 
 
って言ったら、
 
 
    「ジャパニは韓国に住んでるのか?」
 
 
だって。 日本人と韓国人。
顔が似ているようで確実に見分けられています。

   
さて、話を戻します。
トントン拍子に話が進んで、かのじっさまが自転車をこぐんです。
  
  
今から起こる事はもうみなさまの想像通りですよ。

まず、私の行きたいところには絶対に着きません。
最初に地図を見せてるんですよ。
 
そして、リキシャのじっさまは知ってるって言ってるんです。
 
 
  「わしは50年リキシャをやってる」
 
 
なんて言うくせに!
でもほぼ確実に着きません。
 
 
  笑うでしょ!
 
 
ある時なんか、
全く反対の方向に向かってたんですよ。

そして じっさまの 言うことは
 
 
  「ふぅ~ 疲れたからここでいいか? ジャパニ~」
 
 
  笑うでしょ!
 
 
さて、なんとかいろんなトラブルがあって、
料金を支払うタイミング。

インドはチップが必要な国。

だから料金交渉の金額の20%くらいは
渡すのが当たり前。

これがガイドブックに書いてる事。

しかし、かのじっさまはこう言います。
 
 
  「ジャパニ 100ルピー(300円)おくれ!」
 
 
となります。

日本円で300円のお話。

確かに安いんですが、
ここから私は戦いに入ります(笑)

50ルピーまで価格交渉をする。
そして100ルピー紙幣を出すと。
 
 
  「釣りはないよ!」
 
 
これで私の負け。

  ・ 
  ・
  ・

インドを旅行すると、
どこに行っても日本語や英語の話せるインド人が寄ってきます。
 
 
最初はトラブルが怖かった。
お願いだから一人にして欲しかった。
 
 
道を歩いていると、
明らかに私をつけて来る気配がする。

そして振り返ると、
  
 
  「ハロー フレンド」
  
 
もう最初はこれがイヤでイヤでたまりませんでした。
立ち止まることさえ怖かった。

しかし、彼らはビジネスなんです。
金を持っていて、交渉の下手な日本人。
 
 
 上客なんです。
 
 
こちらが怖いと感じている感情は十分かれらに伝わっています。
だから、ヤツらを好きになればいい。
 
 
旅の最後になると慣れていました。
 
 
駅に着くでしょ。

必ずリキシャが集まってくる。
みんな目が血走ってる。
私の手をひっぱるしわだらけの手。
 
 
もう"ゾンビ"なんて可愛いものです。
 
 
そこで日本語で一言 ←大声がポイント

 
  声の大きいのは自信の現れ
  これは万国共通です。
 
 
  「この中で誰が一番年上なんや!」
 
  
彼らは驚きます。

だって日本語を堂々と話す日本人はそういません。
日本人はあいまいな笑顔を浮かべながら

下手な英語で
 
 
  アイムソーリ~
 
 
  ノーサンキュ~
 
 
って、決まっていますから。

そして最初にパンチをはなった私が主導権を握ります
 
 
  「だ、れ、が、い、ち、ば、ん、と、し、う、え?」
 
 
この言葉、
絶対に理解できるはずはありません。


でもね、

一瞬静まった空気の中から、
勇気のあるじっさまが私の言葉を無視してまた私の手を握る。


  それが運命。
 
 
私はそのじっさまと本気で戦いを始めるのです。


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インドで長距離バスに乗りました。

旅が最後の方でしたので、
自分がどこにいるのやら、どこに向かっているのやら、
あんまり深く考えていなかった時期です。
  
 
まずバスに乗り込むと...
というかバスに乗れないんです!
 
 
定員50名くらいのバスなんですが、
きっと100名くらい乗ってる!
 
 
  窓から子供のおしりがつきだしてるし...


長距離バスですよ。
ちょっと隣町まで買い物といった感じではありません。

 
 
バスが停車して扉が開いた瞬間、
おばさんが転げ落ちてきたんです!
 
 
しかし私も負けていられません!
 
おばさんの背中を優しく押しながら、
一緒にバスに乗り込んだんです。
 
 
バスの料金の支払いは日本でもいろんな
方法があるからややこしいですね。
 
 
  インドのバス料金の支払い方法?
 
 
もうそんな事をガイドブックで調べる
気持ちなんて全くありません。
  
   
  とにかくバスに乗ればなんとかる!
 
 
  インドはこれでいける!
 
 
  というか世界はこれでいけるのだ!
 
 
イケイケの状態でした。
 
 
それでもインドはあなどれません。
そんな私でも、やっぱり驚いた事があったんです!
 
 
 車内は満員です。
 少しイメージしてくださいね。
 
 
普通バスの運転手の左側に
シフトレバーがありますよね?
 
インドも右ハンドルの国なので運転座席は右。
そしてシフトレバーは運転手の左側。
 
そしてそのバスでは、
 
そのシフトレバーを股にはさんで、
進行方向から90度右に、つまり運転手に向かって座っている
 
 
 じっさま がいたんです。
 
 
ものすごく威厳のある長老のような じっさま。
 
 
イメージできるでしょうか?
 
運転手はとても運転しづらい状況なのに、
平気な顔をして運転しているんです。
 
じっさまの股間から突き出したシフトレバーを
平然と握って運転してる。
 
嘘ではありません本当の話です。
 
   
  話がそれます。

  日本の道はアスファルトを敷き詰めて
  整備されている所が多いです。

  というか、

  私はアスファルトの上しか車で走った事がありませんでした。
  インドのバスは土の上を走るんです。

  ものすごく、でこぼこした道の上を何時間も走るんです。

  でこぼこ道ですから、
  バスは時速40kmくらいしか出せません。

  それでも水たまりの上をバスが通ると
  バスは大きくバウンドするんです。

  それに連れて例の長老も上へ飛ぶんです。
  顔色ひとつかえずに威厳を保ったまま。

  もうおかしくておかしくて。

  ・
  ・
  ・

そうこうしてる間に人をかきわけて車掌が来ました。
何やら話しかけてくるけれど言葉がさっぱり分かりません。
 
 
きっと行き先を聞いているんだろうと見当をつけて、
行きたい町の名前を告げると、
  
 
  「#д@ !」
 
 
多分料金の事を言ってるのだと思います。
何を言ってるのか全く分からない。
 
こんな時どうするか。
 
 
 私の経験で言えばインド人の3人に1人くらいは英語が話せます。
 
 そして、

 日本語や英語を使って話しかけてくる
 ビジネス目当てのインド人は胡散臭いですが、
 ほとんどのインド人はものすごくシャイで親切なんです。
 
 
 これが分かるまで時間がかかりました。

 インド人はみんな厚顔無恥で、
 ヒトの金を狙っているやつばかりだと思っている時期は大変でした。
 
 しかし、それはインドの上っ面。
 ほとんどのインド人はとても親切です。
 
 
さてどうするか、
 
 
  「誰か英語を話せる人はいませんか!」
 
 
って叫ぶんです。
そうすれば誰かが通訳をしてくれます。
 
 
これは私が学んだインドを旅する術。
ガイドブックなんかには書いていない大切な事。

  ・
  ・
  ・

でもね、

私はどうやらホモに好かれるらしく、
後ろに立っていたナイキのヘッドバンドをした
じっさまに3時間お尻をなでまわされる羽目になったのです。
 
このナイキ野郎もしきりに話しかけてくるんです。
 
 
  「#д@ !」
 
 
助けを呼ぶ勇気はなかった TT

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あまりにも有名なので、ご存知の方が多いと思いますが、
今日は左手のお話。

インドではトイレで用を足したあと、
左手で自分のおしりを拭きます。

どんな風にするかと言えば、
 
 
 まず最初にトイレの備え付けのコップに水を汲みます。
 
 そして、そのコップを右手に持ち、
 そのまま右後から背中づたいにおしりの穴に見当をつけて
 少しづつ水を流します。

 それと同時に左手で肛門を洗うのです。


だから左手は不浄の手なんです。
食事で左手を使ってはいけません。
 
 
  握手は必ず右手。


  お金を渡すのも右手。
 
 
まして近寄ってきた子供の頭を
左手でなでようものなら...大変な事態になります。

  ・
  ・
  ・

インドでは食事にフォークやスプーンなんか使いません。
 
 
 外人用のレストランにはあるような気がしますが、
 ここで書いている事はあくまでも、
 私の体験したインドのお話です。
 
 
食事の時には右手一本。
 
 インドの食事で一般的なのはカレー。
 日本のライスカレーをイメージしちゃうと
 誤解をまねくので少し補足しますと、

 インドのカレーは日本でいうソースのようなもの。
 いろんな料理にかけて食べるのです。
 
 
それを右手一本ですよ!
これが大変なんです。

まずチャパティ ←クレープの生地みたいなものです。
に右手でつかんだ(すくった)カレーをかける。
しかもカレーは熱いときてる!
 
 
その時点で右手はベトベト。
その右手で、チャパティを丸めて口へ運ぶ。

そしてコップにつがれた水を飲む。
コップはカレーでベトベト。
 
 
  話がそれます。

  日本人の飲む水はものすごく殺菌されていますから、
  海外で生水を飲むのはやめておいた方が良いです。

  それに慣れた体で水を飲むと、
  ほぼ間違いなくおなかをこわします。

  香港では冷蔵庫に用意されていた
  水割り用の氷でもおなかをこわし、

  タイでは野菜サラダを洗った水のために
  おなかをこわします。

  いくら高級なホテルで、
 
  「この水は飲めます」

  って書いていても避けた方が安全です。

  最近はペットボトルの水をコンビニで買って
  ホテルの冷蔵庫にいれる方が増えました。

  しかし、当時の私はそれに逆らっていました。
  水がこわくてガンジスに飛び込めるかっ!

  という感じでかなりトンガッていました。
 
 
さて、食事が進むに連れて、
右手がどんどんベタベタになるんです。

それでも我慢して食事を終えるんです。
しかし手を拭くものがない TT
 
 
それではインドの方は一体どのようにして
食事をしているのでしょうか?

彼らは指先しか使いません。
本当に器用に指先で食事をします。

そして食事を終えたらその指先をぺろり。

  ・
  ・
  ・

インドでペットボトルの水を買う時のコツのお話です。
 
 
 生水は危険だから旅行者はペットボトルの水を買う。
 
  ↓ 

 旅行者は金持ち。

  ↓

 ペットボトルの水は高く売ってもよい
 
 
という三段論法でペットボトルの水は高いです。
 
 
インドでペットボトルの水を買うときには、
必ずフタを注意深く見てくださいね。

インドの屋台で売っているペットボトルの水は、
一度開封したものに、そのあたりの水をくんで
売っているものがたくさんありますから。
 
 
私は屋台でこの開封したペットボトルを見つけたんです!
 
 
多分得意だったと思います。
悪事を見つけた正義の味方きどりだったと思います。
 
  
 「おい!これは一度開けてるだろ!」
 
 
って言ったら、
屋台のオヤジがにこりともせず、
 
 
 「その通りだジャパニ」
 
 
 「しかしお前には売ってやらない!」
 
 
う~ん。

この返事は深い。
 
 
 ペットボトルの水が安全だということは
 こちらの勝手な想像なのだ!
 
 
またしても私の負け。

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今回は私がはじめて海外にいった時のおはなし。


 私が25歳の時・・・今から約20年ほど前の事。

 転職したばっかりでした。

 自動車メーカーのエンジニアを辞めて、
 コンピュータの世界へ飛び込んだんです。

 まだインタ-ネットという言葉はなじみがうすく、
 パソコン通信だの草の根ネットなどがはやっていた時代のことです。
 
 
 日本はバブル全盛です。
 
 
 私のオフィスは大阪の北浜にありました。
 東京で言えば兜町のような所、
 すなわち証券会社が集まっている町。
 
 
 その頃は土佐堀筋を世界のスポーツカーが
 バンバン走っていたんです。


転職先の会社も儲けていました。
何せ入社2日目の私をハワイへ連れていったんですから。

さてさてはじめての海外旅行。

分からないことばかりでした。
一番悩んだのは、パスポートをどうするか。
 
 
外国でよくあるシーン。

ポリスからパスポートを見せろって言われて
もし持っていなかったらどうするのか。
 
 
 話がそれます。

 パスポートは背広の内ポケットに入れてはダメなんです。

 ポリスがパスポートを見せろって言って、
 もし背広の胸ポケットに手を入れたら、
 ほぼ間違いなく撃たれます。

 こちらが銃を出すものだと誤解されるんです。
 
 
パスポートはどうするのかずっと悩んでいました。
  
 
 フロントに預ける?
 
 
 部屋の金庫に保管する?
  
  
しかし、こりゃまずいぞ!

もし道でポリスに声をかけられて
パスポートを持っていなかったら...
 
 
不安がどんどん大きくなります。
 
 
  しかし誰にも聞けない。
 
 
今なら教えてGOOなんかでこっそり検索できるのでしょうが、
当時はそんな便利なものはありません。

まだ入社したての新人だったし、
周りの同僚達はみんなDCブランドのスーツに身を固めた連中。

私も背伸びしていました。
無理して買った25万のアルマーニ。

こっちだって見栄がありました。
 
 
  だから死んでも聞けない。
 
 
  恥ずかしい事はできない。


  ・
  ・
  ・

で、悩んだ挙句、
私は袋にパスポートを入れていつも首からぶら下げていました。

バナナ・リパブリックの短パンをはいて、
ポルシェのサングラスをかけ、
そして首からパスポート。
 
 
  ワイキキ・ビーチで泳ぐときも(笑)
 
 
もしポリスに出会ったら、
自分の胸を指して
 
 
  This is a passport!
 
 
って叫ぶ覚悟でした。

この方がよっぽど恥ずかしい!

  ・
  ・
  ・

ハワイ等のような観光ビジネスが産業の国で、
ポリスが旅行者にパスポートを見せろということはまずありません。

ですから正解は多分、
ホテルのフロントか金庫へ預けることだと思います。
ちなみにインドではフロントが一番信用できない。

まして部屋に金庫なんてありません。
やっぱり私は首からパスポートをぶらさげていました。

ガンジス河で沐浴をしたあの数分間以外はずっとです。
 
 
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インド二日目のおはなし。

まだ緊張していました。
 
 
私はカルカッタから地下鉄の駅で10個ほど北の町 
 
 
  SOVA VAZAR(ソババザール)
 
 
のマーケットを歩いていたんです。

  ・ 
  ・
  ・

 カルカッタといえばサダルストリートがあまりにも有名で、
 日本の観光旅行者やマザーテレサ・ハウスでボランティアをするような
 ヒトたちはその町に集まります。

 例えるなら、

 サダルストリートは大阪駅周辺のイメージ。
 ソババザールは千里中央のセルシーといった感じ。

 例えがローカルですみません(笑)

  ・
  ・
  ・

 ソババザールで日本人は珍しい。
 といいますか、彼らは日本という国を知りません。
 
 
  「お前はネパール人か?」
  
 
 ってよく聞かれましたから。


  「いや日本人だ」


 って答えたら、


  「そこは車で何時間で行けるんだ?」


 だって。


 だから、
 町のみんなが私を珍しそうにジロジロ見る。


 サダルストリートを歩けば5分に一回
 
 
  「ハローフレンド!」
 
 
 が始まりますが、この町は違います。


 彼らは日本語も英語もほとんど話せないので、
 私が世界一優しい日本人で、NOと言えない事を知らないんです。

 だから誰も私にビジネスを仕掛けてこない。
 
 
 単純に珍しいヤツがいるのでジロジロ見る。
 
 
   これも怖かったぁ~
 
 
 町にはマーケットが何百とあふれているんです。

 通りを歩くと、
 店番をしているインド人たちの目が私を追いかける。
 
 
 顔は動かさずに目だけが私を追いかける。
 
 
 とても買い物ができる状況ではありません。
 足早に歩く。目的がないのでただ歩く。

 1時間くらい歩いたら、
 マーケットの終点を通り越し河に出たんです。
 
 
  そこがガンジス河だって後で知りました。
 
 
 たくさんの方が沐浴をしていました。
 私はただずっと彼らを眺めていました。

  ・
  ・
  ・

 すると二人の少女が私に手を振るんです。
 最初は私の後ろに友達でもいるんだろうと考えて
 無視していたんですが、

 明らかに私に手を振っている。

 そしてカメラのシャッターを押すジェスチャーをする。

 それに気が付くまで数分。

 なんと のろまな私。
 
 
 「OK」って答えて、
 
 
 ガンジス河の岸辺に歩き出したら...
 
 
 今まで沐浴していたヒト達が私に声をかけるんです。

 意味は全く分かりません。

 でも声の調子から、
 非難しているわけでも怒っているわけでもないことがわかる。
 
 それらに分かったふりして笑顔で応え...
 
 
   これは危ない行動でした。
 
 
   分からない時は必ず事情が把握できるまで
   行動してはならないんです。

   特に何も知らない海外では。
 
 
 分かったふりして笑顔で彼女達に近づき、
 写真を撮ってあげたんです。

 そして彼女達に写真をどこに送ればいい?
 ってたずねたら、明らかに
 
 
  「バイバイ」のジェスチャー。
 
 
 今だに彼女達の真意は分かりません。

 しかし、

 この一件で私の緊張は解けたんです。
 
 
  「わははっ、どこでも人間は同じなのじゃ!」
 
 
  「わしのような良い人には女の子が寄ってくるのだ!」
 
 
 って爽やかに笑っていました。
 そしてインドが全部分かったような気になっていた時に...
 
 
  ずるっ!
 
  えっ?
 
  あれっ?
 

 まるでスローモーションのような感じで
 わたしは転んでいました。

 そうです。

 岸辺はぬるぬるしていたので、
 
  
  「すべるから注意しろ!」
 
 
 って言われていたんです。

 周りの人間が私を見て笑う。
 5~6歳の男の子達が寄ってきて私に話しかける。
 
 
 もうインドは怖くなかった。
 ガンジスが私を受け入れてくれた。

  ・
  ・
  ・

 さて、すっかり調子に乗った私は、
 再びマーケットへ出かけます。

 そこでパジャマを買ったんです。
 値段は50ルピー(150円)

 いままで緊張してた分だけ、
 もう気持ちがハイですから、
 訳の分からない言葉を連発していました。

 彼らはきっと頭のおかしいネパール人だと思ったでしょう(笑)
 
 
 さて次の日、
 買ったばかりのパジャマを洗濯して干しておいたら...
 
 
  パジャマが30cmほど縮んでいました TT
 
 
 これがインドデビューしたての私への軽い一発。
 
  
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やばい!囲まれた!
 
 
 インドについて数日目だったと思います。
 
 
  見知らぬ土地への恐怖心も少しやわらぎ、
  自分の安全弁が緩んでいたときでした。

  夜にガンジス河の岸辺を歩いていたんです。
 
 
私を3人の少年が足早に追い越し、
急に立ち止まって振り返ったんです。

顔に不敵な笑みまで浮かべてやがる...

うしろには同じように少年達が鼻で笑う気配を
たくさん感じていました。


 話がそれます。
 
 人間は何歳になっても、
 全く未経験のものごとに遭遇すると、
 3歳児レベルの判断しかできなくなるそうです。

 だからいろんな経験は、
 若い間にしておいた方がいいと思います。
 
 
  「あ~あ、ここで死ぬのか...」
 
 
 観念していました。  
 周りにはヒトがいない。

 しかも夜。

 真っ暗な夜。

 星明りだけの河岸でした。
 
 
 私は殺されるって直感したんです。
 
 今から思えばそれくらい、
 緊張していたのでしょう!
 
 
真ん中の18歳くらいの少年が私に話しかける。
 
 
  「クリケットやろうぜ!」
 
 
覚悟をきめかねてる私。
相手が何を話してるかなんて聞いていません。

アドレナリンの分泌はきっとMAX。
心臓がドキドキしてる。

ここで逃げるか戦うか...


再び少年が、
 
 
  「クリケット知ってるだろ?」
 
 
相手の話を聞いていない私。

やっぱり、戦っても勝ち目はないし...

ここは一丁土下座でもするか。
そして有金全部差し出すか...
 
滅茶苦茶チキンな想いを浮かべていた時、
 
 
うしろから チャイ が私の顔の前に
つきだされたんです。
 
 
  チャイ。

  一言で言えばミルクティーです。

  すごく小さなカップに入っていて1杯2ルピー(6円)

  インドではどこでも売っています。
  みんなこのチャイが大好きなんです。

  私も大好きな飲み物でした。
 
 
思考能力3歳児の私。

あまりの恐怖に心臓が口から飛び出しそうになってた私は、
そのチャイを払いのけたんです。

多分めちゃくちゃテンバッていました。
それから数秒間彼らとにらみあいました。


もちろんにらんでいたのは私だけ。

彼らは友好的な笑みを浮かべて、
その間じっと私の言葉を待っていたんです...

  ・
  ・
  ・ 

しばらくして、

3歳児の私がやっと
40歳のおっさんに戻った時。
 
 
  「ク、クリケット教えてくれぇ!」
 
 
って半分ベソをかきながら、
彼らに返事をしていました。

インドで野球は人気がありません。
テレビで放映してるのはプロのクリケットの試合ばかり。

小さい子供達はみんなクリケットに夢中です。
 
 
 私はラッキーだったと思います。
 
 
 ですからこの話を読んでも、
 海外で知らない土地で夜中の一人歩きはやめて
 おかれた方がいいです。

 ここには書きませんが、
 私は同じ場所で数週間後、
 一人の少年をなめてかかって、
 本当に刺されそうになったのですから...

   ・
   ・
   ・

さてさて何も分からないまま、
クリケットを教えてもらい一時間くらい遊んだあと、

ガンジスの河岸(あの"ぬるぬる"してる)で座り、
少年達20人くらいが私の周りにあつまって、
一緒にチャイを飲んでいました。

いろんな事を話したんです。

私の話を英語を話せる者が聞き、
それをみんなに伝える。
 
 
彼らは日本という国を知りたがりました。
   
  
  またまた話がそれます。
 
  海外に行けば、少し仲良くなれば
  必ず聞かれる質問
 
 
   「日本はどんな国?」
 
 
  愛国心を試される一瞬です。

  私はインドの少年達にどれだけの
  日本を伝えることができるだろうか。

  私はこの ニッポン について
  どれだけの事を知っているのだろうか...


そして、私はしどろもどろになって日本を伝える。
ものすごく知識の浅い親善大使(笑)
 
   ・
   ・
   ・

彼らは別れ間際に、
自分達の名前と住所を私の持っていたノートに書いてくれました。

それは今も持っています。

同じように私の住所と名前を彼らに渡してあります。
彼らがいつ日本に来てもいいように。
 
 
インド人が日本に来ることは大変なことです。
 
 
  ・裕福でないとダメ
 
 
  ・日本人の紹介がないとダメ
 
 
でないとビザがおりません。
これが国家同士の関係です。

インドは私のような日本人を受け入れるのに...
日本は大多数のインド人を拒否している。
 
 
 インド人はアメリカが大キライ。
 
 
 インド人は日本人が好き?
 

 日本人はインドのことをよく知らない。
 日本人はアメリカが好き。
 
 
 アメリカ人は日本なんてどうでもいい。
 アメリカ人はイギリス人が気になる...
 
 中国は、韓国は?
 
 
なんだかおかしな関係。
今日の最後は少し真面目なお話。

  
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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マザーテレサの教会を探していた時の事でした。
 
 
 この教会の場所が分かりづらいんです。

 地図を片手にいろんな人に道を聞きながら探して歩くんですが、
 なかなか見つかりません。
 
   
  ちなみに私は"地球の歩き方"
  というガイドブックを丸め、

  おしりのポケットに入れて旅をしていました。

    ・
    ・
    ・

  しかし、
  
  この本は大変危険な本なんだそうです。

  インドで出会った日本人が教えてくれました。
 
 
    「こんな本持ってちゃダメですよ!」
 
 
    「私がインドに不慣れな日本人です!
    って自分で宣伝してるようなもんです」
 
    
  日本人に対して、
  ビジネスを仕掛けてくるインド人は、
  この本を見つけたら、心の中で
 
 
   「しめたっ!カモだ!」
 
  
  って思っていたんでしょうね。
 
 
  その忠告以来、私は必要な地図だけ破って、
  ガイドブックはリュックの中にしまっておきました。

  しかし

  「ハローフレンド」

  の回数は減りませんでしたが(笑)
 
 
何度も同じ通りを行き来しているうちに
前からものすごくキレイな女性が
私に微笑みかけながら向かってくるんです


真っ白なノースリーブのワンピース、
小さめの水玉プリント。
 
 
  細身で身長160cmくらい。
  
 
  笑顔が洗練されてる。


  髪型がこざっぱりしていてメークまでしてる。
 
 
ものすごく素敵な女性。

そして彼女は私に握手を求めてきた...
 
 
  【心の声】

    怪しー
 
    妖しすぎるぞ!

    わしがもてるはずがない。
    絶対に何か売ってくる。

    いやもっとヤバイ事になりそうな...
   
    あやしいぞ!

    え~い!腹をくくった!


    この瞬時の判断が身を守るのです。

    さて私の行動!

   ・
   ・ 
   ・  
   ・
   ・

わたしは最高の笑顔を作り
握手を返していました。

男って本当に美しい女性には弱いんですTT
 
 
 
で、話の結末は簡単。
彼女の目的はバクシーシ。

バクシーシの意味は以前の日記で書きました。

彼女達はそうしないと生きていけないヒト達。

子供の間はお金を稼ぐ事ができるんですが、
オトナになればそう簡単に稼げない。

だから、オトナになれば、
自分の体を傷つけるようになると聞きました。
 
 
 ・片足を切り落としたり
 
 
 ・目をつぶしたり
 
 
それが本当かどうか知りません。


しかし、

インドでは体の不自由な方をたくさん見かけます。
それが自分の意思なのかどうかは分かりませんが、

すごい光景をあちこちで見ました。
 
 
 四肢が完全に曲がっているヒト。
 
 
 雑踏の中でただ横たわっている両足のないヒト。
 
 
 駅で会った四つんばいの体勢でしか歩けないヒト。
 
 
彼女は自分の美貌を武器にした...

それだけの事。
 
 
「バクシーシ」に対する私の対応は
その時の気持ちで決めていました。

全く無視することもあったしお金を渡すこともありました。
  
  
その時はお金を渡そうと思ったんです。
そして50ルピー(150円)を渡したら...
 
 
彼女が、

  「それじゃ足りない200ルピー(600円)ください」

ときた。


私の心に変化。

聞こえないフリをして彼女から離れようとする。


すると、

すれ違いざまに小声で、
しかしものすごく冷たい声で、
 
 
  「シット!」
 
 
たぶんあの美人が、
般若のような顔になっていたことでしょう。
 
 
あとで聞いたおはなし。
彼女は有名な女性らしいです。

マザーテレザの教会には全世界から
ボランティアの志のある者たちが集まってくる。

だからバクシーシの場所として最適。
ボランティア仲間はみんな彼女の事を知っていました。
 
 
  ・
  ・ 
  ・
 
 
彼女は不幸?

たった一言で片付けられる事ではありません、

まして日本人の私が何を考えようと
何をしようとインドが変わるわけでもありません。

ただ私の知らない世界が
間違いなくインドにはありました。

  
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