バナラシにて その11

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5日目の午後。
ガンジス河を少し離れてみたんです。
 
 
 バナラシにもカルカッタ同様
 リキシャのじっさまはたくさんいます。

 彼らは人力車。

 しかしバナラシで私がよく乗ったのが、
 オートリキシャ。

 これはバイクでリヤカーを引く感じの乗り物。
 運転手は圧倒的に若い男性です。
 
 

流しのオートリキシャを通りでつかまえて、
 
 
  「マーラヴィ-ヤ橋までハウマッチ?」私


  「40ルピー(120円)」オートリキシャの兄ちゃん
 
 
  「OK」私
 
 
この兄ちゃん運転がうまい!
車の間をスイスイぬけて行く。

そしてカセットテープで聞く大音量のリズムアンドブルース。
なんか朝から憂鬱だった気分がいっぺんに晴れたんです。

くよくよ悩んでも仕方ないな!って。
 
 
 
5分くらいで目的地に到着。

チップ込みで50ルピー札(150円)を渡したら、
なんと10ルピーのお釣りが帰ってくる。
 
 
 
 インドでタクシーやリキシャに乗って
 まとまったお札を渡しても、
 普通お釣りは帰ってきません。

 勝手にチップだと判断されてしまうのです。


  ・
  ・ 
  ・

そして橋を渡ってみて心底驚いたんです!
なんと、町の風景が全く違うんです。


 倉敷の美観地区をご存知でしょうか?
 あの一帯はとても風情のある町並み。

 しかし美観地区を一歩外に出れば
 ただの地方都市の風景。
 
 
バナラシから少し離れただけで、
たった五分バイクに乗っただけで...
 
 
私の前にはビバリーヒルズばりの高級住宅街が広がっていたんです。
広い庭のついたカラフルな色の一戸建て。
 
 
  ええっ? これがインド?
 
 
本当に驚いたんです。
 
 
 ひょっとしたら私の知っているインドは、
 観光用のアトラクション施設だったのか...
 と思うくらい意外な風景。
 
 
 
 インドって不思議な国。
  
 
 ものすごい富と究極の貧困が同居している。
 もっともっとこの国の事を知りたいと思う。
 
 
 
なんて考えて歩いていたら、
恐い顔した20歳くらいの兄ちゃんが近寄ってくる。

ところが肩すかし。
彼はビジネス目的ではなかったんです。
 
 
 「お前はジャパニか?」恐い兄ちゃん
 
 
 「そうだ!」私
 
 
 「3日後にバナラシで祭があるので是非見に行け」
 
 
 「えっ?」私
 
 
彼はガイドフィーも要求せず、
単に純粋に外人と話をしたかっただけ。

そして最後に、
 
 
 「俺の自転車に乗っていけ!」
 
 
 「お前の行きたい所へ連れていってやる!」
 
 
ってボロボロのさびた自転車を指差したんです。
本当は歩いた方が早いし楽なんだけど...

私はその行為に甘えました。
 
 
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  ・
 
 
私が旅した数週間のインドって何?

今日出会った人々は、
日本人の私にとってあまりにも当たり前のヒト達。

私はディープなインドを旅しているつもりで、
本当は上っ面しか見ていなかったのか...

観光地の客引きしか相手にしていなかったのか...

  ・
  ・
  ・

少し悩んだのですが案外結論は早く出ました。
 
 
 両方インドや。
  
 
 俺が選べばええんやな。
 
 
って。


私は再度自分の求めるガンジス河に向かって、
歩き出していたんです。

  
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このページは、ikuが2008年1月17日 01:20に書いたブログ記事です。

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