朝から気合がはいっていました。
今日はいよいよガンジスで沐浴。
しかし朝から天気は曇り、そして寒かったんです。
やめる言い訳はいくらでもできる。
実は自分の人生で、何かを成す寸前でビビッてしまい、
やめた事が何度かあります。
しかし後になって、
何年経ってもその時の後悔は覚えてる。
あと少しだけ勇気を出せば良かったのに。
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「おーいフク起きろ!」
もう人が真剣に悩んでるのに...
ディパックの野郎。
「おーいフク家族を連れてきた!」
ええっ!
「俺の兄弟をボートに乗せてくれ!」
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まぁええか。
沐浴はまた明日にするか。
というわけでディパックを含めて
彼ら兄弟4人をボートに招待?
いつものようにガンジス河をボートはすべって行きます。
折角ですから、いろいろ話しかけてみる。
彼らは日本語が話せない。
彼らはハイエスト・カーストだと言いました。
今のインドでカーストの高位に居ても
貧乏な者はたくさんいるのだそうです。
「家に来ないか?」ディパック。
「私の母がフクに逢いたい」って言ってる。
う~ん。
またしても自分が試される瞬間。
全部危険回避すれば安全な旅はできる。
しかし、インド人の一般的な家を見てみたい。
何か出されたら口をつけずにいるか...
命までは取らんやろ...
好奇心の勝ち。
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ディパックの家は一般的なインド人の家で、
土壁でできています。
電気が通じていないので照明はありません。
家の中で一番日当たりの良い場所がおじいさんの部屋。
田舎にある土蔵をイメージすれば、
そこで生活しているのだと想像すれば多分はずしません。
お母さんが私にお礼を言いながら、
コップに汲んだ一杯の水を出した。
前にも書きましたが水は怖いんです。
特に日本人の腹は情けないくらい弱い。
香港では水割り用の氷でさえ、
タイでは野菜を洗った水でさえ、
ほぼ全世界、飲み水と書かれたホテルの水でさえ、
日本人は腹をこわすのです。
海外旅行へ行けばパスポートの大切さの次に
必ず説明されるのがこの水のお話。
なんだか自然に飲んじゃいました。
ディパックは少しずるいところがあるヤツ。
しかし日本人の金銭感覚を知っていれば当然のビジネス。
それよりもなによりも、
お母さんの一言が効いたんです。
「ようこそ!ディパックのお友達!」
これでこの水を飲まなけりゃ、
失礼だって思ったんです。
そしたら、
向こうで兄弟と話していたディパックがとても大きな声で、
「やめろフク!腹をこわすぞ!」
だって(笑)
少し長く時間がかかったけれど、
今のお話をディパックを通じて
お母さんに説明してもらいました。
日本人はとてもお腹が弱いので、
みなさんと同じ水を飲めば腹を下すこと。
しかしそれ以上に、
日本人は礼節を重んじる民族。
だから人から受けたもてなしには、
きちんと応えるのだと。
たったコップ一杯の水を飲むのに、
何を大層な説明をしたんでしょうね(笑)
いま思い出せば、大分テンバッテいますね。
自分の行いが地に付いていなかったのを思い出します。
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さて、
この日の午後、プジャー(礼拝)を受けます。
バナラシに着いた初日、
私に薪を売りつけようとしたプリスト(僧侶)の再登場です。
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