バナラシにて その8

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朝から気合がはいっていました。

今日はいよいよガンジスで沐浴。
しかし朝から天気は曇り、そして寒かったんです。
 
 
 やめる言い訳はいくらでもできる。

 実は自分の人生で、何かを成す寸前でビビッてしまい、
 やめた事が何度かあります。

 しかし後になって、
 何年経ってもその時の後悔は覚えてる。

 あと少しだけ勇気を出せば良かったのに。
 
 
  ・
  ・ 
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  「おーいフク起きろ!」
 
 
もう人が真剣に悩んでるのに...
ディパックの野郎。
 
 
  「おーいフク家族を連れてきた!」
 
 
ええっ! 
 
 
  「俺の兄弟をボートに乗せてくれ!」
 
 
  ・
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  ・

まぁええか。
沐浴はまた明日にするか。
 
 
というわけでディパックを含めて
彼ら兄弟4人をボートに招待?
 
いつものようにガンジス河をボートはすべって行きます。
 
折角ですから、いろいろ話しかけてみる。
彼らは日本語が話せない。
 
 
 彼らはハイエスト・カーストだと言いました。
 
 今のインドでカーストの高位に居ても
 貧乏な者はたくさんいるのだそうです。 
 

 
「家に来ないか?」ディパック。
 
 
「私の母がフクに逢いたい」って言ってる。
 
 
 う~ん。

 またしても自分が試される瞬間。
 
  
 全部危険回避すれば安全な旅はできる。
 しかし、インド人の一般的な家を見てみたい。

 何か出されたら口をつけずにいるか...
 命までは取らんやろ...
 
 
 好奇心の勝ち。
 
 
  ・
  ・
  ・

ディパックの家は一般的なインド人の家で、
土壁でできています。

電気が通じていないので照明はありません。
家の中で一番日当たりの良い場所がおじいさんの部屋。
 
  
  田舎にある土蔵をイメージすれば、
  そこで生活しているのだと想像すれば多分はずしません。
 
 
お母さんが私にお礼を言いながら、
コップに汲んだ一杯の水を出した。
 
 
  前にも書きましたが水は怖いんです。
  特に日本人の腹は情けないくらい弱い。

  香港では水割り用の氷でさえ、
  タイでは野菜を洗った水でさえ、
  ほぼ全世界、飲み水と書かれたホテルの水でさえ、
  日本人は腹をこわすのです。

  海外旅行へ行けばパスポートの大切さの次に
  必ず説明されるのがこの水のお話。
 
 
 
なんだか自然に飲んじゃいました。

ディパックは少しずるいところがあるヤツ。
しかし日本人の金銭感覚を知っていれば当然のビジネス。
 
 
それよりもなによりも、
お母さんの一言が効いたんです。
 
 
 「ようこそ!ディパックのお友達!」
 
 
これでこの水を飲まなけりゃ、
失礼だって思ったんです。
 
 
そしたら、
向こうで兄弟と話していたディパックがとても大きな声で、
 
 
 「やめろフク!腹をこわすぞ!」
 
 
だって(笑)
 
 
少し長く時間がかかったけれど、
今のお話をディパックを通じて
お母さんに説明してもらいました。
 
 
  日本人はとてもお腹が弱いので、
  みなさんと同じ水を飲めば腹を下すこと。

  しかしそれ以上に、
  日本人は礼節を重んじる民族。

  だから人から受けたもてなしには、
  きちんと応えるのだと。
 
 
たったコップ一杯の水を飲むのに、
何を大層な説明をしたんでしょうね(笑)

いま思い出せば、大分テンバッテいますね。
自分の行いが地に付いていなかったのを思い出します。
 
 
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さて、
この日の午後、プジャー(礼拝)を受けます。

バナラシに着いた初日、
私に薪を売りつけようとしたプリスト(僧侶)の再登場です。
 
  
  
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このページは、ikuが2008年1月20日 00:59に書いたブログ記事です。

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