ブルシット!
そう、外国映画なんかでくやしい時に使う言葉。
直訳すれば牛の糞。
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バナラシ3日目の午後。
ディパックと別れて一人でバナラシを散歩。
バナラシには野牛がたくさんいます。
せまい通りを平然と歩いています。
今日のバナラシは雨でした。
石だたみのせまい道が
牛のウンコでいっぱいなんです。
そこに雨が降ってるもんだから、もうぐちゃぐちゃ。
一方私の格好は素足にサーファーサンダル。
10年くらい気に入って履いてるホーキンス。
足の裏がつるつるだから、
よくすべるんですよ!
こいつが糞まみれ。
Gパンも糞まみれ。
でも、なんだか楽しかったです。
雨の日に傘をささずに歩くこと。
どろどろのぬかるみを歩くこと。
一人で歩いていると、
毎度のパターン。
「ハロー!ボート!」
何人かかわして歩いていたら、
初日のボ-ト屋のオヤジが、
「今晩祭りがある。ボートに乗って見に行こうぜ!フク」
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えっ?名前を知ってる?
「今日の夜7時ホテルまで迎えに行く」
ええっ!ホテルまで知ってる?
ディパックの野郎言いふらしてやがる(笑)
まぁええか。
オヤジに約束してその場を離れたんです。
すると前からバルが走って来る。
牛のウンコを踏み散らして...
「ボートなら俺のボートに乗れよ!」
「安くするぞ!」
「おいフク友達だろ!」
バルの声を遠くで聞きながら...
少し体が熱い...
昨日徹夜したせいか頭も痛い。
雨に体を濡らしたせいかな、
やばいな、風邪ひいたみたい。
これでガンジスに飛び込んだら、
ちょっとやばいぞ...
という訳でクスリ屋を探すことに。
やっと見つけたクスリ屋さん。
日本でおなじみの薬局とほとんど同じ店構えです
そこのオヤジには威厳と優しさがありました。
「どうした?」 オヤジ
「少し熱があるみたい」 私
「それならこれだ」 オヤジ
そして一箱買おうとしたら、
「4粒でOK!ジャパニ」
「一箱買ってもお金が勿体ないよ!」
インドの風邪クスリ。
はっきり言ってめちゃくちゃ効きます。
薬事法の関係なのか何なのか...
詳しい事は分かりませんが、
たった半日で風邪は全快しました。
インド人は信じられない!
そんな事は絶対ありません。
日本語を話せたり、
日本人がどんな性質なのかをよく知っている者達が、
ビジネス(サギ?)を仕掛けてくるだけなんです。
一般的なインド人はとても親切です。
あえて言い切るなら、
笑顔で近寄ってくるインド人に
ろくなヤツはいません。
しかし、
こちらから声をかけて頼ったインド人は
みんないいヒトでした
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その夜。
ボートに乗って祭りを見に行ったんです。
夜のガンジス。
やっぱり静かです。
まだ雨がしとしと降っていたので、
体が湿って気持ち悪かったんですが...
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しばらくすると遠くで音がする。
太鼓の音に混ざって、
明らかにスピーカーから聞こえるヒトの歌声。
そして、それらを打ち消すような大歓声。
音がだんだん近づいてくる。
まだ何も見えないんです。
ボートはバナラシを右手に、
不浄の土地を左手に、
下流へ向かって進んでいました。
バナラシ側の明かりだけが少し見える、
町並みの輪郭がまるで影絵のように美しい。
ドキドキする。
まるで自分が敵地に侵入する
インディージョンズのような気持ちです。
昼間はたくさんボートがいたのに、
夜のボートは自分達だけ。
たまに淡水イルカがはねているのでしょう
「ジャボン」という音が聞こえる。
そして、
自分の目の前に開けた光景は想像以上でした。
何百人、何千人のヒトがガートに集まってる。
盆踊りの提灯のようなものまでつるされて、
真ん中にステージまでこしらえてある。
ものすごい熱気。
ものすごい盛り上がり。
これが何の祭なのか、
ボート屋のオヤジに説明を聞いたのですが、
全く要領を得ません。
ただなんとなくですが、
ガンジスに飛び込む決意をその時固めたんです。
「明日決行やな!」って。
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