食事を終えて私が一言。
「ルンギーを買いたいんだ!」
ルンギーとはインドの人たちが
腰巻きに使用しているおしゃれな布のことです。
ガンジスで沐浴するために一つ欲しかったんです。
「いいところ知ってるよ」とディパック
「じゃ案内してくれ!」と私
連れていかれたのは、
屋台ではなく、とても立派なお店。
バナラシの高級ショップ街といった感じの所まで、約30分くらい歩きました。
バナラシは道が細すぎてリキシャが使えないんです。
着いたところは京都で今でも見かけるような呉服屋の風情です。
まずは店の中でチャイ(ミルクティー)をご馳走になる。
私が言うのも何ですが(笑)
これは絶対に危険ですから
やめておいて下さいね。
インドでは保険サギというのがありまして、
このチャイにクスリが入っています。
チャイを飲むと熱が出たり、
下痢をしたりと大変なことになります。
そこで医者にかかると、
ものすごく高い治療費を請求される。
しかし旅行者に損害はありません、
その高額な治療費は旅行保険で支払われるのです。
さてこのサギ、誰が得をするのでしょうか?
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そうです。
医者とクスリを飲ませた連中がグルなのです。
チャイが危険だって、
そんな事は百も承知でした。
ディパックとルンギー屋がグル。
可能性としては五分五分。
まぁええか。
そんな事いちいち気にしていたら、
なんもでけへんしな。
命までは取らんやろ...
私はチャイをありがたく頂戴し。
ルンギーの品定めを開始。
そこの若旦那(彼は二代目だそうです)が
丸まったルンギーを私の前に放り投げてくるくるとほどきます。
私が気にいらないと言えば、
番頭さんがその生地をまるめて棚に戻す。
このやりとりが10回くらい続いたでしょうか。
ようやく私の気にいったルンギーが登場しました。
いよいよ交渉開始です。
「ハウマッチ?」 私
「500ルピー(¥1500)」 若旦那
500ルピー。
彼らにとっては15000円の価格。
しかし経済的に恵まれた
日本人の私にとっては1500円の価値。
交渉しようか?するまいか...
屋台でみかけたルンギーは50ルピー(150円)
ディパックを試すか...
日本語で、
「おいディパック、このルンギーは高くないか?」
するとディパックが
「私が交渉します!」
彼も日本語で答える。
そして結局、240ルピー(720円)で決着。
ディパックを先に店の外に出しお金を支払おうとすると...
「おいジャパニ!あいつはやめておけ!」 若旦那
「どうして?」 私
「あいつはお前の金を根こそぎ頂戴するぞ!」 若旦那
「今回の商売であいつの取り分は40ルピー」若旦那
「今から俺がバナラシを案内してやる」 若旦那
007みたいでしょ?
みんな
「あいつは信じるな」
「俺だけを信じろ」
って言います(笑)
私は
「みんな信じてるよ!」
という気分でしたから、
何も恐れるものはなかったんですけど。
この呼吸が楽しめないと、
インドは絶対に面白くないです。
さて、若旦那の申し出とアドバイスに対して
ていねいにお断りをしお礼を言って店の外に出たら...
デイパックがさびしそうな顔して店の前で立ってる
「せっかく日本人の客を連れていったのに」
「カレンダーしかくれなかった」
嘘つけ(笑)
まぁええか。
しばらくこいつとつきあうか。
そして私がお得な?買い物をしたお礼に
チップを100ルピー(300円)渡そうとすると
彼は、
「日本語の勉強だからいらない!」
と返事。
う~ん、なかなかの腕前。
こいつはいったん引く事を心得てやがる。
ルンギー屋から40ルピー、
私から100ルピー。
あわせて140ルピー(420円)
彼らの感覚で4200円のガイドフィー。
たった一時間で4200円のアルバイト料。
なかなか割りのいい仕事のはずなんですが、
彼は断ってきた。
私からいくら引き出す算段なんだろ?
・
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私はこの絶対的な10倍の経済的優位を与えてくれている
日本に生まれた事に感謝しながら...
次の大切な行動を開始。
「ディパック、いいホテルを知ってるか?」
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